SUMMERY

目をつぶらない

滑らかに生きたい。明晰に生きたい。方途を探っています。

雑記

前の職場を退職して四ヶ月、囲碁について考えたり書いたりし続けた理由:プロ棋士の自己形成・もう一人の自分

あっという間の四ヶ月間 六月になった。前の仕事を辞めたのが一月の終わりだったのであっという間に四ヶ月。最初の職場で新入社員をしていた頃は入社後四ヶ月がなかなか長かったような気もしたけれど、今回はあっという間だった。 現実からそれほど外さずに…

ある人を知りたいと思う時何を欲しているのか

またまた雑記。 ところでここに貼った写真は香港の写真なのだけど、今香港は大変なことになっている。多少北京政府の支配が強まったところで一般市民に影響ないだろうけど、今香港の未来のために戦っている学生たちが今後デモに参加したことを後ろ暗い過去と…

スポーツ・囲碁の快楽について【雑記】

とても大きなタイトルを掲げたのですが、「雑記」とある通り思考の垂れ流しです。 スポーツについて考えたのは、囲碁から回り回って。なぜ人は囲碁を打つんだろう、と問うてみた時に、囲碁はボードゲームであり、遊戯であるので、その意味ではなぜスポーツを…

通勤・通学時間考

通勤時間が少し短くなるたびに幸せになるのを感じる。この三年間でさまざまな通学・通勤時間を経験して得た教訓を書いておきたい。 まずはこの三年の通学・通勤時間の変遷をまとめる 【通学(高校・大学・大学院)】 〇1時間。乗り換え2回。行きは朝、帰りは…

転職したこと、観た映画のこと

転職 先日近況報告で述べたとおり転職することにしました。次は出版社で、編集者として働きます。このブログでは時折学校や教育の話をしてきました。書き手である私が学校の先生であるように書いた記事もいくつかありますが、それらは現実に近いフィクション…

近況報告

新宿渋谷方面を眺める 随分長らく更新が滞りました。ちょくちょく書こうかと思うタイミングはあったけれど、書く気にならなかったのはほかに書くべきものが山ほどあってエネルギーを吸い取られていたから。他のものを書くことで、ブログを書きたいという思い…

村田沙耶香、高山羽根子、雑記

さて、雑記なのですが、最近読んだ小説についてまずは一言ずつ感想を述べたい。 村田沙耶香『しろいろの街の、その骨の体温の』(朝日新聞出版、2012年) publications.asahi.com 最近珍しいニュータウンを舞台にした小説。ニュータウンの開発やその停滞と第…

いずれ好きなことでしか生きられなくなる?:雑記

今日職場が手配してくれた外部研修に行ってきた。色々な事情からその内容には立ち入らないが、他の業種の人たちと話す中で、改めて「一生懸命やったことは無駄にはならない」という言説について考えた。 小学校の頃の先生は、こうした言葉そのままではないが…

『闇ミル闇子ちゃん』・アイデンティティ・大学院

『闇ミル闇子ちゃん』(2014)の単行本を明け方ふと読み直した。本棚にひっそりとしまわれているのに気づいてしまったから。 勉強では順位が決まるから一番になれないけど、自分のでっち上げた芸術の«城»に閉じこもってればいつだってオンリーワンだものね! …

私にとっての「広島への最初の旅」

毎年この時期になると、高校時代の社会科ゼミナールで、8月6日〜9日まで広島に研修旅行に行ったことが思い出される。高校2年生の時だった。旅程は平和運動を行う高校生団体との交流や、町歩きフィールドワーク、公益財団法人放射線影響研究所・広島市立大学…

Silent Hill4 と最近読んだ現代小説

www.youtube.com 今週も忙しかったなあ。 折に触れて観直す動画が上に貼ったもの。Silent Hill4:The Roomというゲームのオープニング動画であるのだが、現れる異形のものたちの表象が見事だと思う。ゲーム内で「ゴースト」と呼ばれる彼らのいずれも、大きな…

雑記:学校現場におけるマネジメントスキルの育成はどうすればいいのか

さてさて、雑記に行くが、なんでしょうね、最近疲れることが増えて来てしまって、授業準備と授業の繰り返しだけやっていれば楽なものを現実にはそうはいかないのが辛いところね。担任業務、はまだ生徒相手だから楽だが、保護者対応に行事・部活関係は本当に…

Prime会員をやめます/自己愛の強い人

標題の通りamazonのプライム会員をやめることになった。長らく学生でい続けているので、ずっと学生料金だったが、ついにStudentの会員年限に達してしまったので、これを機会にやめることにした。正規会員料金が確か毎月500円で、まあ、それほどの価値はない…

話を聞いているふりがうまい人/責任を逃れるのがうまい人

話を聞いているふりがうまい人がいる。こちらの目を見てうなずいてくれる。しかし相槌とともにはさむ「共感の言葉」がずれている。こちらが喜び半分、不安半分で話している時も、「本当によかったね。幸せだね」や、「すごい!優秀ですね」といってまとめる…

「飼っていた猫が死んだ」の記事をリライトした。

標題のとおり、「飼っていた猫が死んだ」の記事をリライトした。現在の自分から見ると違和感のある表現が散見されたため。よろしければご笑覧ください。 summery.hatenablog.com 合わせてこちらも。こっちは、特に現在から見ても違和感がない。 summery.hate…

私を教育した人の複数

小学校の頃から現在に至るまで、都度都度私は教育されてきたのだが、同じ人に長い期間教育されたことは数えるほどしかなかった。例えば小学生時代。私の小学校では2年に一度クラス替えがあり、担任の先生が交代するタイミングは基本的にクラス替えに合わせて…

「どうでもいい」仕事との付き合い方がわからない

書き出しによって文のスタイルが結構変わるので、雑感の文体なら読む、という読者少数いてくれると、それは嬉しいことだなあと思ったりする。一応この系列につらなる記事の複数を末尾に貼り付けておく。 △ 今週は決断について考えることが多かった。本当に仕…

駒場の西側

昨日午後は久々に午後の街をゆっくりと歩いた。駒場キャンパスを西につっきり日本近代文学館の側に抜けるとある、閑静な街並みが最近のお気に入りである。一つ一つの家が比較的大きな空間を持っており、かつその空間を余すところなく使い切ろうとはしていな…

一人暮らしでできるようになったこと

たまにすごくライトなことが描きたくなるので、今日は一人暮らしでできるようになったことを書く。 一人暮らしを始めたのは一昨年の7月で、これを書いている2019年1月で今ちょうど1年半になる。全く完全にいいことづくめというわけではないが、主観的には大…

祖父危篤

昨日未明に祖父が危篤であるという連絡が入った。脳梗塞で意識を失ったという。皿洗い中のことだったらしい。皿を洗う水がジャバジャバと流れる音がいつまでも続くので、不審に思った祖母が台所に行くと、祖父は車椅子に座ったまま前かがみになって、小さく…

豚とアルマジロの結合したような動物

久々に夢を見たのだが、そのことについて書く。 といっても短いもので、豚とアルマジロが結合したような動物をペットとしている夢を見た、というそれだけだ。ところどころアルマジロのような硬い皮に覆われているが、体の大部分はそうではなく、ヌメヌメとし…

職場で新人としてあること 引き継がれてないことで怒られることについて

この秋で入職一年半を迎える。教育現場であるため、他の職場とは環境が全く異なることは重々承知しつつ、それでも「新人」もしくは「新入社員」として過ごしたこの期間に、おそらくどの職場の「新人」でもぶちあたるであろうことや、そこで考えたことをまと…

雑感

韓国でなんとか暮らしている。「なんとか」とか書いたが、実際は全然「なんとか」ではなく「超快適」が正しい。割と高いホテルを取ったので、スペースは十分、机で何冊か本を広げて作業ができる。夕食は基本コンビニ弁当だが、美味しい。 感覚的に言えば、物…

出国、離人

今日から海外出張で、今羽田空港国際線の搭乗ゲート前で書いている。随所に大きめのテレビモニターのようなものが立ち、日本の製品、美容品、食品や地方文化の紹介などをしており、モニター音から解放された静かな場所がなかなか見つけられない。紹介は全て…

「お勉強」と仕事の間

学校からの帰り道 学校の先生になった理由? 以前「学校の先生という選択肢を捨てた理由」という題の記事を書いた。 summery.hatenablog.com summery.hatenablog.com その手前恐縮なのだが、私は現在都内で高校の教員をしている。国語科である。現代文専門だ…

「安心してどうするんですか死ぬだけなのに?」 うーん

久々の更新であるのに、前回の更新から経た歳月などなかったかのように書いてしまうのだけど、飯田橋文学会主催の文学インタビューを聴いて来た。今回は詩人の高橋睦郎さんに対するインタビューである。この企画は現代を生きる作家の生の声を聴くという趣旨…

学校の物語を語る欲望:「東大合格者数高校ランキング」に思う

ツイッターを見ていたら、東大合格者に言及するつぶやきがあったので、高校時代たまに見ていた「高校ランキング」スレッドを少し読んだ。 2018年 東大合格者数 高校ランキング Part20 www.inter-edu.com 懐かしい。当時の熱気そのままである。いや、むしろ加…

戦後70年の年に祖父が死んだ時のこと

このブログで一番読まれているのは、勢いだけで書いた猫の死に関する記事である。 summery.hatenablog.com 飼っていた猫の死は当時僕が体験した、もっとも身近な死であった。必然的に強く印象に残った。 それから一年後の2015年、僕は母方の祖父の死を経験す…

「やりがい搾取」の弊害

今日は顧問をしている部活動の練習試合があったので、1日学校にいた。 いくら仕事場である学校にいるとはいえ、部活動のための休日出勤である。だから、本来は自分の好きなことをしていていいのだ。実際に同じように休日出勤をしている同僚たちは思い思いの…

飲酒事故で亡くなった東大生の高原くんに関する記事を書いた

前回の記事で、僕は次に2012年に飲酒事故でなくなった東大生の高原くんに関して書くと述べた。 summery.hatenablog.com その記事を、僕は今参加している別のブログに書いた。 queerweather.hatenablog.com 昨日サイゼリヤで一人ワインを飲み、若干酔い始めて…