目をつぶらない

文学を専門とする大学院生の日記です

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 部屋の散らかり具合は場所によって様々であるから、「部屋が散らかっている」という風に一括りの表現を用いるとそれ以上に問題が明確化されない。「机が汚い」のような局所的な散らかり具合を示す言葉が必要だ。私の部屋は机に座った時左手側に位置する空間に物が溜まりやすい。

 ある瞬間に部屋を片付けたいと思った時、それが部屋全体を片付けたいと思っている、ということを意味するわけでは必ずしもないことがある。部屋を片付けたいと思うきっかけは、部屋の中のある一部の散らかり具合が自分が快適に暮らす事のできる感覚的パラメータを振り切ることに求められる。その際にはその部分だけ片付ければよい。問題は、その時片付けようと思った特定の場所に散らかった物を片付けようとすると、それらをその場所ではない別の場所へと移す作業が必要だが、大抵の場合それを移す的確な場所が見つからない事だ。だから、部屋の一部を片付けようと思っても結局その片付けは全体へと波及してしまう。これをなんとかする手だてはないだろうか。

 こまめに片付けることで常に部屋を綺麗に保つことのできる人というのが居る。彼らは細かく動くだけで、二ヶ月に一度ぐちゃぐちゃになった部屋をひっくり返しながら片付ける人より、総合的に見れば労力を使っていないと思う。細かく片付ける際には、片付けようと思う、散らかっている場所以外のところは綺麗な場合が多く、したがって、散らかっているものを回収して置くことのできる適切な場が他のところに開けているのだ。

 ある場所を片付けたいと思っても、結局部屋全体を片付けなければいけなくなるから、片付けないことが多い人(私はそのような感覚を頻繁に持つ、ある程度数が限定される人々とこの考えを分かち合いたい。)は、それではどうすればよいかと言うと、部屋の中に空いたスペースを常に作っておけばよいのだ。散らかったら散らかった物をそこに整理して入れるだけでよい。そのスペースがいっぱいになったら、そのスペース分のスペースがどこかにまた出現するはずで、それを活用していけばよい。空間を手際良く回していく。これを便宜上フリースペースと名付けよう。初期段階にあったフリースペースを埋めてしまうと、部屋のものの数が変わっていない場合、どこかに再びフリースペースが出現している。それは最初のものと違いあちらにすこし、こちらにすこしという形でばらばらにちらばっていることだろう。

 

 それを、あつめて、活用して欲しい。私は頭が疲れている。