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駅で久々に会った友達は、君はどうしたんだと声をかけたくなるほど、やつれているような顔つきをしていた。僕はその表情から受ける感覚を少し考えた末に、やつれているというより老いてるんだ、彼の中に老いの兆候を見たのだと思い当たった。疲れてそうだった。 打ち込んでいたサークル活動は殆ど終えてしまい、今は大学の…