SUMMERY

目をつぶらない

滑らかに生きたい。明晰に生きたい。方途を探っています。

現代作家・小説

作家・古谷田奈月さんについて(1)三島賞受賞作・「無限の玄」(2017年)まで

最近話題作を繰り出している作家として私は古谷田奈月さんに注目している。二度くらいにわけて、ちまちま調べた情報や、読んだ古谷田小説の感想について書きたい 1、古谷田奈月とは誰か。 古谷田奈月は、現在純文学系の文芸誌を中心的な活動の場とする新進…

村田沙耶香、高山羽根子、雑記

さて、雑記なのですが、最近読んだ小説についてまずは一言ずつ感想を述べたい。 村田沙耶香『しろいろの街の、その骨の体温の』(朝日新聞出版、2012年) publications.asahi.com 最近珍しいニュータウンを舞台にした小説。ニュータウンの開発やその停滞と第…

Silent Hill4 と最近読んだ現代小説

www.youtube.com 今週も忙しかったなあ。 折に触れて観直す動画が上に貼ったもの。Silent Hill4:The Roomというゲームのオープニング動画であるのだが、現れる異形のものたちの表象が見事だと思う。ゲーム内で「ゴースト」と呼ばれる彼らのいずれも、大きな…

高橋弘希『送り火』の語り手に対する違和感

毎日疲れる。心地よい疲れと、身体が重くなるような倦怠と、その狭間にある。これ以上忙しくなると疲弊していきそうな、そんなギリギリなところにいる気がする。この生活の破綻もそう遠くないかもしれない。 高橋弘希の『送り火』を読んだ。第159回芥川賞受…